鎮痛補助薬
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がん緩和ケアマニュアル目次に戻るNSAIDS
- 適応
- 軟部組織や骨への転移による痛みには、第一に選択すべき薬である。
- 関節炎
- 寝汗
- 皮膚の痛み(乳がん)
- 副作用
- 消化器症状(消化性潰瘍)
- ミソプロストール(サイトテック)はNSAIDSによる消化管副作用を特異的に防止する。
- めまい
- 難聴
- 下腿の浮腫などの組織液貯留
- 発疹
- 再生不良性貧血
アスピリン
- 低蛋白白血症のときには、アスピリンの毒性が高まる。
- 投与量
- 600mg/回〜1000mg/回を1日4回(毎食時および就寝時)、あるいはモルヒネとともに4時間ごとに投与する。間欠的な痛みには頓用してもよい。
- 腸溶性アスピリン製剤(ミニマックス)などは、通常の製剤より胃への刺激作用や血液への副作用が少ない。
代替薬
- ナプロキセン(ナイキサン)300mg〜500mg1日2回
- インドメタシン(インダシン)は効果が高く投与方法が多彩である。しかし、他のNSAIDSよりも中枢神経系副作用が多い。
- 血小板が少ない患者には、血小板機能や、出血時間に影響を与えない非アセチル化系のサリチル酸製剤を用いる。
- ジフルニサール(ドロビット)500mg1日2回
- サルサラート(サリナ)500〜1000mg1日4回
- エトドラク(オステラック、ハイペン)も消化管副作用が少ない。
- アセトアミノフェンは最も毒性が弱い。0.6〜1gを4時間おきにもちいる。
副腎皮質ホルモン
末期がんにおける副腎皮質ホルモンの適応
- 鎮痛以外の使用
- 自覚的な元気さの増進
- 食道がんによる嚥下困難
- 制吐薬抵抗性の嘔吐
- 幽門狭窄による嘔吐
- リンパ管閉塞による浮腫
- 高Ca血症
- がん性リンパ管炎による呼吸困難
- がん性ニューロパチー
- 喀血
- 上大静脈閉塞
- 閉塞:気管支、小腸
- がん性心膜炎
- 直腸からの分泌物
- 発汗
- 内分泌療法
- 放射線照射による炎症の緩和
- 鎮痛目的の使用
- 骨転移
- 頭蓋内圧亢進
- 神経圧迫
- 脊髄圧迫
副腎皮質ホルモンの投与法
- この治療法の目的について、患者や家族に十分に説明すべきである。いかに、症状が改善されても、それは一時的なものであることを強調しておくべきである。
- デキサメタゾンは、プレドニゾロンの7倍の効力がある。
- 多くの適応例では、デキサメタゾンを2〜4mg/日(分1〜分2)で開始し、10〜14日後に維持量2mgに減量。
- 5〜10日後にみるべき改善がなければ、3〜4日かけて減量し、中止する。
- 頭蓋内圧亢進症状の緩和に用いる投与量は、デキサメタゾン1日16mg(分2〜分4)である。
- 圧迫症状(上大静脈閉塞、リンパ浮腫、嚥下困難、脊髄圧迫など)には、普通1日に8mgのデキサメタゾンを投与する。
- ごくゆっくりと(1週間に2mgずつ)投与量を減らして行くべきである。
副作用
- 口腔内カンジダ症
- 足の浮腫や顔面の浮腫
- 興奮、不眠、精神障害を生じることがある。興奮や不眠に対しては、就寝時にジアゼパムを投与する。
- 副腎皮質ホルモンの大量投与後、数週間すると、近位性ミオパチーが起こり、特に、大腿四頭筋をおかす(階段の昇降が困難になる)。
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