神経ブロック
- 神経ブロックは他の鎮痛方法の補助療法である。痛みを軽減することはできても、痛みを完全にとることは稀れである。
- 神経ブロックを考える前に侵襲の少ない、リスクの低い方法から行うべきである。神経ブロックを唯一の鎮痛法と考えてはならない。しかし、神経ブロックが著効を示すと言われているような痛みには、早期から試みる。(例えば、モルヒネ量を漸増しても効かない膵の痛みには、腹腔神経叢ブロックを試みる)
- 神経ブロックを行った場合は、モルヒネを減量するか、投与を中止して、24時間、患者の状態を観察するべきである。痛みが軽くなるにつれ、モルヒネの必要量も減る。除痛に必要とされる以上の量のモルヒネを投与し続けていると、眠気や呼吸抑制さえ起こってしまう。まず、モルヒネを中止し、すぐに投与量の調整を行う(痛みがまだ残っているなら、少量のモルヒネで投与を開始し、必要に応じて、4時間毎の量を増やしていけばよい)。
- 神経ブロックの処置が、痛みを伴わないことが原則である。処置は局所麻酔下に、ミダゾラムの静注で、鎮静を図りながら行う(ミダゾラムは逆行性健忘を起こす)。
- ブピバカイン(0.5%)は、神経ブロック用の局所麻酔薬としては最良である。作用持続時間は8〜12時間。2mg/kgまで増量しても、副作用はほとんどない。
腹腔神経叢ブロック
- モルヒネの適応量では抑えきれない上腹部痛(主に、胃、膵、肝のがん)
旁脊椎神経ブロック
腰痛分節ブロック
- 患者がすでに寝たきりで、尿路カテーテルを付けており、激しい骨盤痛や褥瘡の痛みに苦しんでいる場合。